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簿記Q&A

簿記2級を取ると就職に役立つというのは本当ですか?

更新日:2022/08/23

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簿記検定の資格を持たずに事務職を続けている方も多く、「簿記2級の知識がないと事務職ができないか」という問いへの回答は「NO」です。

では、簿記は「事務職に役立たない資格」でしょうか。これについても答えは「NO」です。事務職として長いキャリアを積み重ねる方には、経営状況や決算処理に関連する知識を習得できる簿記2級まで取得することをおすすめします。

この記事では、簿記2級の資格は就職活動やキャリアアップにどのように役立つのか、ご紹介していきます!

簿記2級が役立つ職業とは

財務諸表の管理が求められる職種

簿記3級では「財務諸表とは何か」や、財務諸表作成の元になる「仕訳」を中心に学びますが、簿記2級では財務諸表を読み取り、財務状況を分析する力が養われます。

経理や事務職の幹部ポジションあるいはその候補を見据えた求人では、決算処理や財務諸表を管理できる人材が求められます。当然、経営に近い数字を理解している人材の方が採用担当者の評価を上げやすいでしょう。

製造コストの管理が求められる職種

簿記2級の特徴的な学習内容の1つが「工業簿記」です。工業簿記とは、商品の製造から販売までの過程で発生するコストや利益を管理する簿記のことです。製造業の事務・経理の求人に応募するなら、迷わず簿記2級を学び「工業簿記」を押さえるべきです。

工業簿記の目的は、簿記3級で学習する商業簿記と同じ「決算書類の作成」ですが、簿記3級では工業簿記は試験範囲外です。さらに、商業簿記と工業簿記とでは簿記の考え方も異なります。そのため、製造業を営む企業への応募の際には、簿記2級で工業簿記を身につけておくことが就職にも実務にも役立ちます。

商業簿記と工業簿記の違いは、下記の関連ページで解説しています。

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工業簿記って何?わかりやすく解説します!

一般事務に簿記2級は必要か

簿記の知識を持たなくても事務職に就くことは可能です。特に、一般事務と経理事務とで別々にメンバーを揃えている企業であれば、簿記の知識が全くなくても採用されるかもしれません。

しかし、経理に関する業務を含む一般事務の場合は簿記2級まで取得を目指すのが得策です。事務職の求人の中には「簿記2級あれば尚可」と優遇する内容も少なくありません。また、簿記2級は3級と比べて難易度が高いため「学習中」であってもアピール要素になります。「将来的に簿記2級を目指して勉強中」という点は、資格のない候補者よりもリードできるでしょう。

「事務をやりたいけど、いきなりそこまで勉強できるかどうか不安」という方ももちろんいらっしゃるでしょう。まずは初心者でも学習しやすい簿記3級から始めてみてください。簿記3級については、下記の関連ページで詳しく解説しています。

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簿記3級とは?活かせる仕事や試験の難易度・合格率も紹介!

簿記2級が就職・転職に役立つ理由

レベルの高い経理業務に対応できるため

簿記2級では、3級には登場しない「工業簿記」「本支店会計」「連結決算」などを学びます。簡潔に内容をお伝えすると、工業簿記は「製造原価の緻密な計算」、本支店会計や連結会計は「本店・支店あるいはグループ企業全体を合併させた財務諸表の作成」です。簿記3級の試験範囲を発展させた、レベルの高い会計処理です。

それらの会計業務には、会計の全体像を把握しながら処理を行ったり、会計処理について理論的に説明したりする力が必要です。簿記2級の学習を通して、そういった実務的な思考力が鍛えられます。

採用側の視点に立てば、簿記2級の力を持っている人材に魅力を感じるのは自然なことでしょう。

必要な知識が採用の段階で身についているため

求人に応募する前に合格すると、履歴書の資格欄に記載できます。履歴書の資格欄には、基本的に「取得(合格)済みの資格」を記入します。採用時に簿記2級レベルであると明白であれば、人事・教育の担当者も採用後の育成プランを立てやすくなる点で、優位に立ちやすいでしょう。

なお「勉強中」の場合は、一般的には資格欄には記入しません。簿記2級の学習中であることを記入したい場合は、備考欄や自己PR欄に記入するのが良いでしょう。

簿記2級でキャリアアップは狙えるか

キャリアアップ目的でも簿記2級は有効

経理職や事務職で今後のキャリアを積み重ねたい方には、簿記2級まで取得することを強くおすすめします。簿記2級の会計知識があなたの「経理職」「事務員」としての価値を高めるからです。

簿記2級の知識が身についていれば、財務諸表を元に経営状況を読み取る力が身につき、支店やグループ会社の決算にも対応できます。これらは実務にも直結する内容であり、「ちょっと勉強すればできる内容」でもありません。だからこそ、その価値をキャリアアップに活かしてみてはいかがでしょうか。

簿記2級は経理担当としてのキャリアを高め、その結果として年収の底上げにも一役買ってくれる資格なのです。

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簿記2級の必要な求人例

「簿記2級」を条件にする求人は税理士事務所・会計事務所、支店を複数持つ企業、製造業などです。これらの求人は求められる業務レベルが高くなりますが、簿記2級で習得した力を発揮しやすいでしょう。

税理士事務所の求人例

税理士事務所や会計事務所は、経理部門の募集よりも税理士や会計士の補助を行うアシスタントの募集が目立ちます。記帳代行や各種申告の代行といった補佐が中心です。基本的にはカレンダー通りの土日祝日休みですが、確定申告の時期の勤務体制については入社前に確認しましょう。

項目 内容
ポジション 税理士補助
業務内容 ・税理士補助業務全般
・データ入力、申告書作成など
必要資格 ・日商簿記2級
・事業会社での経理経験
給与 年収430〜450万円

製造業の求人例

製造業の経理担当は、簿記2級の学習内容「工業簿記」がダイレクトに活用できます。簿記3級では対応できないため、「日商簿記2級」を必須とする求人も少なくありません。

項目 内容
ポジション 経理担当
業務内容 ・入出金業務
・単体決算(月次・四半期・年次)
・連結決算など
必要資格 日商簿記2級
給与 年収450〜550万円

パート、アルバイトの求人例

パート・アルバイトや派遣社員にも簿記2級が活かせる求人があります。ライフスタイルに合わせた時短勤務で、簿記の知識や経験を大いに発揮できる点がメリットです。また、「正社員登用制度」の道が用意されているケースもありますね。

項目 内容
ポジション 会計アシスタント
業務内容 ・入出金業務
・会計ソフト入力など
必要資格 日商簿記2級
給与 時給1300〜1800円(経験・勤務可能日数により変動)

参考:indeed

まとめ

就職や転職の際に簿記2級を持っていると面接の際にレベルの高い実務的な会話をしやすく、また経理職のキャリアアップの礎にもなる資格です。

簿記3級と比べて深みのある学習内容になる分、取得する価値は高いです。簿記2級に興味を持ったら、講座を受講して対策をするか、独学で挑戦するかを考えてみてください。

「事務をやりたいけど、いきなり簿記2級は不安」という方は3級から始めましょう。3級と2級を同時に目指せる簿記講座もありますので下記の関連記事や講座を参考になさってください。

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