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工業簿記って何?わかりやすく解説します

更新日:2017/03/22

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工業簿記のスタートを切るかどうか迷っているあなたへ…。
突然ですが、コロッケを一つ作るのにどのような費用が掛かっていると思われますか?あなたがお昼に食べたお弁当に入っていたコロッケを想像してみてください。工業簿記を理解する一歩として、コロッケを1つ作るのに掛かる費用、をテーマに解説いたします。

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商業簿記と工業簿記の違い

別の記事で、工業簿記はモノづくりに関する簿記という説明を差し上げました。 今回はもう少し掘り下げていきます。未学習の方を想定して噛み砕いてご説明していきますのでご安心ください。
一言でいうと、商業簿記は仕入→販売という流れ工業簿記は材料仕入れ→加工→完成品の販売という流れです。
ですから、コンビニのように、買ってきたものを並べて販売するお仕事についているのであれば、商業簿記の範囲です。仕入れたお弁当の仕入金額(売上原価)と販売価格(売上高)その差額が利益ですね。売上高―仕入=利益これが商業簿記で学ぶことです。簿記3級ではここまでの学習が済んでいますね。
一方、コンビニに卸すお弁当を作っている会社でしたら、お米やお肉の仕入をして、生産ラインでおにぎりやコロッケがいくらできるのかを計算しなければなりません。
あなたは商業簿記、工業簿記どちらのお仕事をメインにされていますか、あるいはあなたの所属している会社はどのような計算ができる人を必要としていますか?
コロッケについてかかる費用を計算するルールがきちんと会計基準で設定されています。計算方法が確立されているからこそ、予定販売単価や儲けを予測でき、企業が明日もコロッケを安心して揚げることができるわけです。
工業簿記を学ぶと売上高―製造原価=粗利益(売上総利益)という計算ができるようになります。では製造原価の中身にはいったいどのようなものが含まれるのでしょうか。

冒頭の質問に戻ります。
コロッケを一つ作るのにどのような費用が掛かっていると思われますか?

真っ先に思いつくには材料の値段ですね。ジャガイモ、パン粉、卵の値段。このようなものを材料費という勘定で計算します。でも自宅でコロッケを揚げる際の家計簿のように単純ではありません。じゃがいもが思っていたより高かったら?材料を冷蔵庫に入れっぱなしにして腐っちゃったら?工業簿記を学ぶことで、日常感じる疑問まで解決できてしまいますよ。
次に労務費、これもイメージしやすいのではないでしょうか。コロッケ作る人がいなければなりません。人件費と言えば簿記3級学習者にはわかりやすいでしょう。作る流れで、ジャガイモをゆでる人、つぶす人、丸める人、揚げる人、様々な工程がありますが工業簿記では誰にいくらかかったのか、そこもきちんと把握します。
最後に経費、上記以外でコロッケを揚げるのにどのような費用がかかると思われますか?わかりやすいものですと、ジャガイモをゆでる水道代や、火を使った時のガス代なんかがかかりますね。
ほかにもあります、例えば、工場を持っている場合、その建物に関する費用はどうなるでしょう?簿記3級の学習を終えている方でしたら減価償却の考え方をご存じだと思います。減価償却費もコロッケ代の経費に算入されます。

何がどこの費用に分類されるのか、その費用というのは具体的にどのようなものか、そして製品になる過程で費用がどのようにうごいていくのか、これを簿記2級では徹底して学びます。

さて、そのように作ったコロッケを売り、そこで初めて会社の売上になります。そこから、今計算したコロッケにかかった費用=製造原価をマイナスすることによってその会社のコロッケに関する粗利益(売上総利益)というものが算出されます。言い換えれば、物を作っている会社が外部に公表するための(銀行や税務署)数字を固めるにはこの簿記二級で学ぶ、原価計算という計算技術の学習は欠かせないということになります。

お分かりの通りコロッケを売る会社にとっては非常に重要な内容です。製造原価報告書という書類の作成が一般的です。製造業界にお勤めの方は、商業簿記にとどまらず、工業簿記まで知識を持っておくことで、職場での立ち位置が変わってきます。長く経理をやりたい、事務系職種で落ち着いて働きたい、と思われる方は簿記2級レベルの工業簿記まで学んでおかれることを強くおすすめいたします。

ちなみに、ジャガイモコロッケと肉じゃがコロッケを一緒に作っている場合と、通常サイズのコロッケとメガコロッケを一緒に作っている場合とでは計算方法が違います。簿記2級を学べばすぐに理解できますよ。 難しそうに感じるのは皆同じです。初めて工業簿記に触れて「楽勝」という方はいらっしゃいません。スクールでも丁寧に導入がおこなわれるはずですので、安心して学習をはじめてください。

(補足)
単純に製造原価を計算するのみならず、さらに工業簿記では利益計画、例えば、ほしい利益を獲得するためにどのように計画し、販売すればよいか、という発想も学ぶことができます。こちらは外部へ公表するための資料ではないので、イメージで言うと工場長や取締役等の経営層に見ていただくための資料のベースになるものです。
長く経理に勤めると、必ず、意思決定に関わるレベルの数字の管理を任されるという状況は避けてとおれません。簿記2級の知識を知っておいて損はありません。

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