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簿記2級とは?試験の内容や必要な勉強を解説!

更新日:2022/12/23

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簿記2級は、3級よりもより範囲の広い商業簿記の知識に加え、工業簿記の範囲も出題される検定です。レベルも高く、その分、合格に必要な勉強時間もそれなりに確保する必要があります。

ここでは、簿記2級の試験内容や必要な勉強時間、勉強方法、合格率、取得するメリットなどについて解説していきます。
簿記2級の受験を検討している方は参考にしてください。

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日商簿記2級とは?

簿記2級試験の概要

試験を実施している日本商工会議所によれば、日商簿記2級は「高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル」とされています。

2020年に試験範囲の大きな改定があり、連結決算や税効果会計など簿記1級の内容だったものが2級に加わりました。このため、より難易度の高い試験となりましたが、その分、現代の会計実務に即した内容となりました。

簿記2級は、経営管理の実務に活かせる知識があることを証明でき、就職・転職の際に優位性をアピールできる資格なのです。

3級との違い

日商簿記検定には初級、3級、2級、1級の4種類があります。

3級の試験範囲は商業簿記のみで、簿記をはじめて学ぶ人でも比較的簡単に合格を目指せます。対して2級は商業簿記に加えて工業簿記も出題され、問題の難易度も高くなるという点で違いがあります。

簿記3級については以下のページで詳しく解説していますので、参考にしてください。
関連記事:『簿記3級とは?活かせる仕事や試験の難易度・合格率も紹介!

1級との違い

1級は日商簿記検定で最も難易度が高く、2級の商業簿記・工業簿記に加えて、会計学と原価計算についても出題されます。

また、簿記2級・3級の試験は「統一試験(筆記型試験)」と「CBT方式(ネット試験)」から選べるのに対し、簿記1級の試験は統一試験(筆記型試験)のみとなっています。

全商簿記2級・全経簿記2級との違い

全商簿記とは全国商業高等学校協会が主催する「簿記実務検定試験」のことです。主な受験者は商業高校の生徒です。

レベルも高校生が受験するのに適した難易度に設定されており、日商簿記と比べると難易度は低いといえます。全商簿記2級の難易度は日商簿記3級と同程度です。

全経簿記公益社団法人全国経理教育協会が主催する簿記試験です。主な受験者は経理の専門学校生です。

全経簿記1級と日商簿記2級の難易度を比較すると、商業簿記の難易度は同簿記程度、工業簿記は日商簿記2級のほうが難しいと言われます。

簿記2級の資格が活かせる仕事とは?

グループ決算を行う企業の経理

グループ決算を行う際には「連結会計」という処理をします。これは親会社と子会社それぞれの財務諸表を合算して、グループ間の損益を除外し、対外損益のみを一つの財務諸表にまとめるものです。

連結会計はもともと簿記1級の範囲でしたが、実務として連結会計に取り組む人も増えたことから2級の範囲に加わりました。これによって簿記2級でもグループ決算を行う企業で活躍できるようになりました。

会計士や税理士のアシスタント

会計事務所や税理士事務所でアシスタントとして簿記2級の資格を活かすこともできます。会計士や税理士の資格がなくてはできない独占業務は行えません。付随業務のみを担当することになります。

会計士や税理士の多くは中小企業と取引をします。商業簿記・工業簿記を学ぶ簿記2級は、アシスタントとして最低限の知識を身につけていることを証明できます。

コンサルタント

経営コンサルタントの仕事には、買収先の将来性やシナジー効果を分析する過程があります。これには、財務諸表の連動の仕方を知っていることが求められるます。
簿記2級では、この財務諸表の連動についても学ぶのでコンサルタントとして求められる資質を養うことが可能です。

簿記2級で学ぶことのなかには、ほかにもコンサルタント業に役立てることのできる知識が多く含まれています。

日商簿記2級の試験内容は?

簿記2級試験の日程・概要

簿記2級の試験方式は「統一試験(筆記型試験)」と「CBT方式(ネット試験)」の2通りがあります。

統一試験毎年2月・6月・11月に行われます。
CBT方式(ネット試験)年間を通して実施されており、会場の空席があれば何回でも受験できます

簿記2級の試験に受験資格は無く、どなたでも受験できます。

関連記事『日商簿記検定の試験日程は?試験内容も解説!』

商業簿記の出題範囲

簿記2級では、3級で学習した商品売買、固定資産などをさらに幅広く学習します。また、連結会計、為替取引、リース会計、税効果会計などの、株式会社の会計処理も加えて学習します。

商業簿記の詳細な出題範囲については、以下のページで解説していますので参考にしてください。
関連記事『商業簿記の試験範囲|簿記2級の試験範囲は?変更はある?』

工業簿記の出題範囲

工業簿記は簿記2級から学ぶ内容です。
製造業における原価計算の流れや、注文を受けてから製品の製造にかかる個別原価計算、企画品製造にかかる総合原価計算などを学習します。

工業簿記の詳細な出題範囲については、以下のページで解説していますので参考にしてください。
関連記事工業簿記の試験範囲|簿記2級の試験範囲は?変更はある?』

ネット試験(CBT方式)について

簿記2級・3級の試験では、2021年からネット試験(CBT方式)が導入されました。ネット試験(CBT方式)は、試験会場に設置されたパソコンで解答する方式の試験です。

ネット試験(CBT方式)のメリットは、一部期間を除いていつでも、何度でも受験できることです。いままでの統一試験は年3回しかありませんでしたが、ネット試験は自分のタイミングで受験できるのでチャンスが増えます。
また、受験後すぐに自動採点され、その場で合否を知ることもでき、不合格でもすぐ次の試験にチャレンジできます。

デメリットとしては、パソコン操作に慣れていない人にとっては解答しにくい点があります。また、パソコン上にメモできないので、計算などは画面の計算式を計算用紙に写し取って計算しなければなりません。そのため手間が増えたり写し間違えによるミスが増えたりする可能性があります。

簿記2級試験の申し込み方法

統一試験(筆記型試験)に申し込む場合は、日商簿記検定を実施している商工会議所で申し込めます。商工会議所によって申込期間や試験日が異なるためご注意ください。
申込方法も商工会議所によって異なり、窓口、郵送、インターネット受付などの方法があります。
詳しくは受験を希望するエリアの商工会議所のホームページをご確認ください。

ネット試験(CBT方式)に申し込む場合は、「インターネット申込」と「会場問い合わせ」の2種類の申込方法があります。
「インターネット申込」はCBT試験ポータルサイトに登録後、マイページから希望する会場・日時の試験に受験申し込みをおこないます。
「会場問い合わせ」は、希望する商工会議所の窓口もしくは電話で受付を行っています。ネット試験に対応していない商工会議所もありますので、ホームページで事前に確認しておきましょう。

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日商簿記2級の合格率・難易度は?

簿記2級の合格率

簿記2級の合格率は回によってばらつきがあります。直近5回の試験で最も低い合格率は157回の8.6%最も高い合格率は159回の30.6%です。

平均の合格率は20%前後です。

簿記2級の難易度

合格率から見てもわかる通り、簿記2級の難易度は高いといえます。簿記3級の平均合格率が約50%であることと比べても、格段にレベルが上がるのがわかります。

簿記2級の合格率が3級よりも低い理由

簿記2級の合格率が3級よりも低い理由のひとつは、工業簿記の範囲が追加されるためです。
工業簿記は製造業ではない人にとってはイメージしにくい内容でしょう。
処理の方法を覚えてさえいれば解ける商業簿記と異なり、全体像を把握し原価計算の流れを考えなければならないなど、商業簿記とは考え方から違う工業簿記は苦手意識を持つ人も多い分野です。

また、3級よりも問題数が多い点も挙げられます。3級は大問3つだったのに対し、2級は大問5つが出題されます。
さらに2021年6月の改定で、試験時間から120分から90分に短縮され、1問にかけられる時間が短くなったことも合格率の低さにつながっています。

簿記2級の合格率や難易度については下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:【2022年版】日商簿記2級の難易度と合格率を紹介!!

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簿記2級を取得するメリットは?

あらゆるビジネスのシーンで生かすことができる

簿記2級は、2020年の改定により、より現代の会計実務に即した内容となりました。

簿記2級の知識は企業の経理部門はもちろん、会計事務所や税理士事務所、コンサルティング会社、営業職、販売職、金融、製造部門、商社、小売り、サービス業など、あらゆるビジネスのシーンで生かすことができます。

専門性が求められることから会社でも重宝されるため、資格手当を支給しているところもあります。

就職・転職に有利

簿記2級は「最も企業に求められる資格」でも常に上位にランクインされており、会社から求められる資格だということがわかります。
そのため、就職・転職の際には大きなアピールポイントになるでしょう。

特に、倍率の高い経理職の求人では「簿記2級」を必須条件としているものが目立ちます。

株式投資や会計の管理など、日常生活でも役立つ

簿記2級を取得することで、世の中のお金の流れを理解できるようになります。その結果、仕事や就職・転職に活かすだけでなく、株式投資など自分のために簿記2級の知識を活かせます。

また副収入のある人やフリーランスとして活動している人は、自分で確定申告をする際にも役立てられます。

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簿記2級に独学で合格するには?

独学で簿記2級に合格するために必要な勉強時間

簿記3級を持っている人が簿記2級に合格するために必要な勉強時間は、250〜350時間と言われています。
これは1日3時間勉強したとして、約3〜4ヶ月かかる計算になります。

簿記の勉強をしたことがない人が簿記2級に合格するために必要な勉強時間は、350〜500時間と言われています。
この場合、約6〜8ヶ月かかります。

モチベーションの維持も鍵になる

簿記2級に独学で合格している人もいます。ただ、簿記3級と比べると難易度は高いでしょう。

簿記2級の試験範囲には、製造業の原価計算をする工業簿記が追加されます。また、2020年の改定によって、簿記1級の範囲だった連結決算や税効果会計も簿記2級の範囲に追加されました。

これらは普段の生活ではなじみのないものですので、テキスト上の勉強だけでは理解しきれないことが多々あります。その都度調べながら学んでいかなくてはならないため、モチベーション維持の維持も鍵になります。

独学で簿記2級に合格する方法は下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:独学で簿記2級の合格を目指す方法!

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簿記2級に合格するための勉強方法

テキストと過去問を繰り返し解く

簿記2級に合格するためのコツは、同じテキストと参考書を何度も繰り返し解くことです。

同じものを繰り返し解くことで、1周目はどんな内容の勉強をするのか、どんなことを問われるのかの確認、2周目は知識の定着、3周目は苦手な分野を潰すなど、その都度目的を変えて取り組むことができます。

テキストと参考書でインプット、アウトプットをバランスよく鍛えることもポイントです。

工業簿記を先に勉強する

簿記2級の勉強は工業簿記から先に取り掛かりましょう。

工業簿記は簿記2級からの範囲ですので、早めに手を着け、慣れておく必要があります。範囲は狭く、マスターできれば大きな得点源となるでしょう。

一方、商業簿記は範囲が広く、覚えることも多いです。商業簿記を先にやると、覚えたことが試験までに忘れてしまう可能性があります。

満点を目指さない

苦手な分野を完璧にしようと時間を使いすぎて、点が取れる分野の勉強の時間が足らなくなってしまうのは非常にもったいないです。

簿記2級の合格に必要な点数は70点前後ですので、本番で8割取れるくらいを目指して勉強しましょう。苦手な分野は思い切って捨ててしまうのも戦略です。

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確実に合格したい方は通信講座・通学講座の利用がおすすめ

ここまで紹介してきたように、簿記2級は非常に難易度の高い試験です。範囲も広く専門性も高いため、独学で学ぶにはハードルが高いといえます。

確実に合格したい方は通信講座・通学講座の利用がおすすめです。

メリット1 疑問点はすぐに質問できる

簿記2級以上のレベルになると、インターネット上にも答えが見つけられないケースが増えます。時間をかけてネットで答えを探しても、専門性が高いため回答が見つけにくい点は簿記2級の独学の難点です。 そういった中で、疑問点について個別で講師に質問できる環境は、講座で勉強することのメリットとして実感しやすいですね。「3級は独学で勉強したけど、2級は講座を受ける」という方も少なくありません。

メリット2 カリキュラム・教材はスクールにおまかせ

また、勉強のスケジューリングやテキストの選定をスクールが行ってくれるのもメリットです。
独学の場合はインターネットの口コミ等を調べ、テキスト選びから自分でしなければなりません。どういったテキストがいいのかわからないといった声も耳にします。
勉強のスケジュールも、試験日と自分の勉強できる時間から逆算して立てなければなりません。
その点、通信講座・通学講座ではスクールが勉強のスケジューリングやテキストの選定をしてくれるので、自分はそのスケジュールに則ってテキストで勉強するだけで効率よく合格に近づくことができます。

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まとめ

簿記2級は3級と比べて、より現代の会計実務に即した専門的な内容の検定です。

取得することでさまざまな職種で活用することができます。企業からの需要も高く、就職・転職の際のアピールポイントにもなるでしょう。

試験の難易度は高く、合格率は20%前後です。合格にはしっかりとした受験対策が必要です。

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