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ワークライフバランスと簿記〜早く帰りたい人は簿記を学ぶべし〜

更新日:2024/08/21

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少し無理がありそうなタイトルですが、無茶なことを申し上げるつもりはありません。簿記によって、創造性が高く、付加価値の高い仕事をできるようになれば短時間でも成果を上げることができるという内容です。
ちなみに、経理部については簿記をたくさん学べば学ぶほど仕事がたくさん降ってくると思いますので残業は多いです。月末月初の経理の島が不夜城と化していることは社会人経験者で、本社フロアをのぞいたことがある方でしたらお分かり頂けることかと存じます。
本ページでは経理部以外の間接部門、および事務作業を含む営業担当の方をイメージしています。

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簿記を学べば、作成した資料の再提出が減る

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簿記の知識がない、あるいは会社の数値について学んだことがない方で、上司の方に資料を突っ返されるというお悩みをお持ちの方はいらっしゃらないでしょうか。そんなお悩み、とてもよくわかります。簿記がそのお悩みを解決する手助けになるかもしれません。
私はおおざっぱな面があり、文字フォントやグラフのズレ、といった内容で注意されていました(怒られていました)。しかし、提出した数値、膨大な資料から抜粋した会計数値内容については褒められることが大半。「ありがとう、細かい点はこっちで直しておくから大丈夫」といわれることもしばしばで、そのおかげで、余分な時間を使わずに済みました。むしろ信頼関係を築け、結果、上司を尊敬していました。その点については簿記で数字の要点をつかんでいたからだと簿記の学習に感謝しています。

指示通り資料を作っているのだが上司にチェックしてもらうとなぜか渋い顔をされ再提出を求められる、そしてその修正に残業をし、休日も使う。何がいけないのかわからず、イライラが募る・・・。

資料について言えば、見せ方や体裁の話でなければ数字の話です。その数字の重要性について何をどう伝えたいのか、本質的に理解をしていなければ強調すべき箇所や、聞いていてわかりにくくなる箇所を押さえない、もやっとしたメッセージになり、結果、資料は何度でも返ってくるでしょう。

簿記検定を学べば調べる時間が減る(頭の中に分析ツールがたくさん)

本ページはビジネスエリートが資料の見せ方について語るサイトではありません。簿記講師・一般的な事務経験者の見解をご提案するサイトです。したがいまして、今回は簿記検定がお悩み解決の一助になることの具体例をひとつ挙げておきます。下にあるような事例が思い当たる方は簿記検定の学習ひとつで業務効率が変わる可能性があります。

事例:原価低減に関する資料と簿記


例えば製造工程についての分析であれば簿記2級の内容が頭に入っているといないとでは大違いです。「原価が減らせた」という内容をまとめるとします。「仕入原価削減の結果を取引先別にまずはまとめて」といったように具体的な指示が来ることもあるでしょう。この時、仕入原価の削減について、仕入のボリュームの減少による原価低減と市場における原材料価格の低下という理由での原価低減がすぐに思い浮かぶのは簿記2級学習経験者です。同時に、仕入に原因がなければどこをどのように見たらよいのでしょうか。その他の要因になりうる人件費・工場の稼働状況等の基本的な分析ツールは簿記2級で学べます。必要なポイントがすぐに頭に浮かぶようになる、これが徹底的に簿記検定を学習した方の強みです。調べながらでも確かに仕事は終わりますが、調べている時間は、仕事の中でも結構長くはないでしょうか。

簿記を学べば事務業務効率化のポイントがわかる

事務業務の効率化、経費削減、といった課題に対して何かをしなければならないことがわかっているが、何をすればよいのやら。あるいは、エクセルシートの作成業務を前任者から引き継いでやっているが、無駄なものが多そうな気がする。しかしどれを削って、どう変えればいいのかわからない、といったことを感じたことはないでしょうか。

事務業務は基本的には、最終的に開示・監査といった社外への情報提供に不備がないように作られます。銀行提出資料もそうです。したがって事務の手数を削減するにあたって、会計上重要性に乏しいところは大胆に手を抜きやすい、逆に、自社において金額の大きい項目については、時間を多く使ってもよい、といったメリハリをつけられるようになるのが簿記の知識を保有するメリットです。

大口取引先の手形管理などではもちろん慎重を期すべきですが、費用に占める割合が低い書類にダブルチェック・トリプルチェックなどよりも良い方法はあるはずです。
前任者がやっていたから、そういうものだから、は残業の原因です。会社にはびこる無駄を除去できる、根拠を持って変える、無くす、減らす、ためのその根拠となるのが簿記だと私は考えます。
全体が見えていれば、大胆に手をつけていいかどうかも判断しやすくなりそうですよね。また、周囲の方の説得もしやすくなるはずです。
事務作業の生産性が高まりますし、自信満々、「お先に失礼します」と大きな声で言えるようになるためには会計の知識が必ず必要です。「そういう視点はなかったな」と思われた方にはぜひ簿記3級からの学習をおすすめします!

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