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【2023年版】日商簿記2級の難易度と合格率を紹介!!

更新日:2023/03/07

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簿記2級は、3級よりもより範囲の広い商業簿記の知識に加え、工業簿記の範囲も出題される検定です。レベルも高く、その分、合格に必要な勉強時間もそれなりに確保する必要があります。

ここでは、簿記2級の試験内容や必要な勉強時間、勉強方法、合格率、取得するメリットなどについて解説していきます。
簿記2級の受験を検討している方は参考にしてください。

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簿記2級の合格率は?

簿記2級の合格率は10%〜30%程度で推移

直近10回(151回〜161回)のデータを見ると、簿記2級の合格率は概ね10%〜30%程>で推移しています。

以下に簿記2級試験の直近10回の受験者数、合格者数、合格率を掲載しますので、参考にしてください。

試験回 実受験者数 合格者数 合格率
161 13,118名 3,524名 26.9%
160 17,448名 3,057名 17.5%
159 22,626名 6,932名 30.6%
158 22,711名 5,440名 24.0%
157 35,898名 3,091名 8.6%
156 39,830名 7,255名 18.2%
155 中止
154 46,939名 13,409名 28.6%
153 48,744名 13,195名 27.1%
152 41,995名 10,666名 25.4%
151 49,766名 6,297名 12.7%

簿記2級ではネット試験(CBT方式)も行われています。

ネット試験の合格率は約35%〜45%で、上の統一試験よりも高い水準です。
これは、ネット試験ではパソコンの画面上の計算式を計算用紙に写して計算しなければならないなどの手間がかかるため、複雑な問題をネット試験では出題しづらいという理由があるようです。

以下に過去3年度のネット試験の受験者数、合格者数、合格率を掲載します。

期間 実受験者数 合格者数 合格率
2022年4月〜2022年9月 45,861名 17,091名 37.3%
2021年4月〜2022年3月 106,833名 40,713名 38.1%
2020年12月〜2021年3月 29,043名 13,525名 46.6%

簿記2級は試験回による合格率の変動が大きい

簿記2級の試験の合格率は試験回によって変動が大きいという特徴があります。

直近10回(151回〜161回)で最も合格率が高いのは159回の30.6%です。
一方、一番低いのは157回で8.6%で、159回とは3倍以上の差があります。

合格率に差があるのは、試験によって問題の難易度が異なるためです。簿記の試験は問題の難しさによって基準点の補正をすることはありません。
そのため、難易度が低めの問題が多く出た回では合格率が高くなり、難易度が高い問題が多かった回は合格率が低くなってしまいます。

簿記2級の合格基準は?

70点以上が合格ライン

簿記2級は100点満点の試験で、70点以上で合格となります。
商業簿記と工業簿記の2科目から出題され、配点は商業簿記が60点、工業簿記が40点となっています。

簿記2級の難易度は?

未経験者にとってはレベルが高い試験です

簿記2級は難易度の高い資格です。

簿記初学者向けの簿記3級と合格率を比較すると、3級が合格率約50%であるのに対し、2級は約20%前後で、難易度の高さがわかります。

簿記2級では実務に活かせる十分な経理能力が問われます。そのため求められる知識の量も多く、内容も専門的でレベルの高い試験となっています。

簿記2級の合格率が低い理由は?

工業簿記が出題されるため

簿記2級の合格率が3級よりも低い理由のひとつは、工業簿記の範囲が追加されるためです。

工業簿記とは製造業の原価管理などに使われる知識です。製造業ではない人にとってはイメージしにくい内容でしょう。

処理の方法を覚えてさえいれば解ける商業簿記と異なり、全体像を把握し原価計算の流れを考えなければならないなど、商業簿記とは考え方から違う工業簿記は苦手意識を持つ人も多い分野です。

改定によって出題範囲が広くなったため

簿記2級の試験内容は、現代の会計実務に即した内容にするために2020年に大きな改定がありました。

これによって、いままで簿記1級の内容だった連結決算や税効果会計などの複雑な計算が2級の範囲に加わり、出題範囲が広くなりました
そのため、より難易度の高い試験となり、合格率の低さにつながっています。

試験が年3回あり気を抜いてしまうため

簿記2級の試験は年3回行われます。
そのため、年1回しかない試験と比べて、「勉強が足りていないけどとりあえず受けてみる」人や、「今回ダメでも次で受かればいいや」といった考えの人も受験しやすく、合格率の低さに影響していると考えられます。

簿記2級合格に必要な勉強時間は?

最低でも100〜200時間

簿記2級に合格した方の口コミなどを見ると、最低でも100〜200時間の勉強時間が必要なようです。

一般的には簿記3級を持っている人が簿記2級に合格するために必要な勉強時間は、250〜350時間と言われています。
これは1日3時間勉強したとして、約3〜4ヶ月かかる計算になります。

簿記の勉強をしたことがない人が簿記2級に合格するために必要な勉強時間は、350〜500時間と言われています。
この場合、約6〜8ヶ月かかります。

簿記2級は、3級よりも必要な勉強期間が長い分、勉強方法を間違えた時のロス時間が大きくなります。短い期間で簿記2級を取りたい方や時間のロスを防ぎたい方は、講座を検討した方が費用対効果が高いことが多いです。無料の資料請求で、自分の求める条件に合う講座を探すことから始めてみてください。

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簿記2級の合格率を上げるためのポイント

テキストを繰り返し読む

基礎知識を定着させるために、テキストは繰り返し読みましょう。

複数のテキストに手を出すよりも、これと決めたものを何度も読み込むのがおすすめです。そうすることによって、1周目は学ぶ内容の把握、2周目は知識の定着、3周目は苦手分野の把握など、毎回目的を変えて取り組むことができます。

商業簿記と工業簿記で違うテキストを使う場合は、範囲の狭い工業簿記から先に取り組むのがポイントです。

過去問を解く

テキストで知識を付けたら、過去問を解きましょう。

最低でも過去5回分は解くことをおすすめします。そうすることでどの分野からどんな問題が出やすいかといった試験の傾向を知ることができます。

過去問も同じ問題を繰り返し解くことによって、自分の苦手分野を知ることができ、効率的に試験対策を進めることができます。

モチベーションを維持するなら通信講座・通学講座の利用がおすすめ


簿記2級を独学で受験しようと考えている方もいることでしょう。

独学で受験するにあたって大きな課題となるのがモチベーションの維持です。
紹介してきたように、簿記2級は範囲が広く、専門性が高い内容で難易度の高い試験です。独学で勉強するとなると、わからないことがある度に自分で調べて解決しなくてはならないため、思うように勉強が進まずモチベーションが下がってしまいがちです。

また、最低でも100時間以上の勉強時間が必要です。それだけの時間、個人でモチベーションを維持して勉強に取り組むのは至難の業です。

モチベーションを維持して確実に合格を目指すなら通信講座・通学講座の利用がおすすめです。

通信講座・通学講座を利用すれば、簿記に精通した講師がわかりやすく教えてくれるので、効率よく勉強ができます。わからないこともすぐに質問できるので、自分で調べる手間が省けます。

また、決まった曜日に通学したり、課題の提出があることで自ずと勉強せざるを得ない環境を作ることができます。
スクールが作成したカリキュラムに沿って勉強するので、自分で勉強の計画を立てなくても体系的に簿記について学ぶことができます。

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まとめ


簿記2級の合格率は10%〜30%程度で推移していますが、試験回によって差が大きいという特徴があります。
簿記2級はネット試験も実施しており、そちらの合格率は約35%〜45%で、統一試験よりも高い水準です。

簿記2級の合格率が低い理由としては、2級から工業簿記の範囲が追加される、2020年の改定で試験範囲が広くなったなどの理由が挙げられます。

簿記2級は非常に難易度の高い試験です。確実に合格を目指すなら通信講座・通学講座の利用も検討してみましょう。

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