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簿記Q&A

簿記1級を取得する意味とは
〜仕事や就職に役立つ?〜

更新日:2017/03/22

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簿記1級は難しいと聞きますが?

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おっしゃる通りです。簿記1級の独学に関する記事でも述べましたが、試験勉強、特に時間に制約のある社会人や主婦の方が学ばれるとしたら、勉強期間の半年から1年の間に相当な学習時間の投入が必要です。

簿記1級を取得すると、どのような知識が身につきますか?

大手企業・上場企業の会計処理を担当するうえでは欠かせない手順が身に着きます。例えば現金の流れを明確にする「キャッシュフロー計算書」、企業集団全体で処理するための手順である「連結会計」、会計処理の理論的背景となる「会計基準」等の知識が身につきます。その他作成した財務諸表を公開する際に必要になる「注記」の記載方法等、外部に公開するために必要となる手順の理解が可能になります。

勤務先(あるいは就職希望先)はそれほど大きな会社ではないのですが、それでも役に立ちますか?

はい。役に立ちます。間違いありません。自社が株式を上場していないといった場合ですと、確かに自社の経理処理をするという範囲においては、連結や注記といった処理が1年の流れの中では重要視されることが少ないかもしれません。

10人に1人しか受からない試験 しかし、少しお待ちください。経理担当者の役割は自社の会計処理をすることだけではありません。そして、経理担当者のみならず、ここから述べることは経営企画や営業企画といった社の方針決定に関わる方にもメリットのある内容ですので、是非ご一読いただけましたら幸いです。

企業が自社のみで成り立っているわけではないのは、ご存じの通りです。すると意識しておられるのはなんでしょうか?外部の企業でしょう。競合他社、取引先、といった会社の存在なくしては語れません。競合他社の財務データを分析している過程でキャッシュフローの理解が必要になったり、セグメント情報から他社の状況や今後の事業展開の動向を推測したり、といったケースは日常茶飯事です。また、私自身も経験があるのですが、ある小さな企業を分析していたら、結果その企業が、とある超大手企業の子会社で、親会社の財務数値の理解が必要になったこともあります。親会社は上場していたので、その際必要になったのは有価証券報告書の知識です。簿記1級レベルの知識があれば、有価証券報告書はなんなく読みこなすことができます。

有価証券報告書は、正しく読み取れば情報の山です。もし数値の読み取りができたら、経営企画や営業企画等で他社や業界の傾向を探る必要におられる方の目に、有価証券報告書は宝の山として映ることでしょう。ライバル企業が情報開示に積極的な企業あるいはその連結対象企業であった場合、簿記1級の知識を持つことであなたが上司に提出できる報告書類のパターンは格段に増えます。

では、簿記1級からいきなり取得しても大丈夫でしょうか?

答えはNOです。よほど自信があれば別ですが、簿記1級からの取得は基本的におすすめしません。簿記1級の学習時間は700時間程度と言われています。しかし各スクールが設定しているこの目安の勉強時間も、簿記3級と簿記2級の知識があることを前提とした時間であると私は考えています。したがいまして、簿記1級から勉強を開始しますとその膨大な量に圧倒され、挫折してしまう可能性が非常に高いかと存じます。

また、スクールや通信講座等を利用されるとしましょう。その際、授業で展開される内容も簿記2級までの知識を前提に講義が進められ、簿記2級以前の知識に関する説明は基本的に授業内ではされません。要するに、簿記1級の授業は、コンテンツとして初学者を想定していないことが多いのです。したがいまして、簿記は焦らず、簿記3級あるいは簿記2級から取得していくことをおすすめいたします。

ほかにも簿記1級を取得するメリットはありますか?

あります。簿記1級をそのまま仕事に活用するのではなく、他の資格試験の受験資格を得るためという方がいらっしゃいます。どういうことでしょうか。

税理士試験を受験するには、大学卒業等の学識要件あるいは実務経験等の職歴が必要になります。したがいまして、在籍された(している)学校の要件や、実務経験の要件は満たしていないけれども税理士にチャレンジしたいという方の中には、簿記1級を取得してから、税理士試験に向かわれるケースもあります。

学校に入り直したり、実務経験を積み終わるまで待ったりすればいいのでは?と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、ここに簿記1級取得の大きなメリットがあります。税理士の必須受験科目に簿記論というものがあります。標準的に500時間程度の勉強時間が必要とも言われていますが、簿記1級を学習し終えた方はこの簿記論の学習内容の大半を終えている状況になります。そしてもう一つの必須受験科目である財務諸表論の理解も簿記1級の学習をおえた時点で、かなり進んでいる状況です。税理士に必要な5科目合格のうち2科目分の学習がかなり進んだ状態になる。税理士受験資格としてこれほど有利なものはありません。

「会計事務所に勤務しながらゆっくり自分のペースで税理士を目指すのもいいな」とか「せっかく勉強を始めるのだから将来は国家資格の有資格者として仕事を続けていきたい」という方で現在税理士の受験資格のない方には簿記1級の取得をおすすめいたします。

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