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生活に役立つ簿記の知識

更新日:2023/03/07

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簿記は試験対策、および就職の場においてのみ生きるのではないだろうか?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、それは違います。生活をしていく中で、四六時中、役に立つものです。日々受け取る請求書の内容、損してやってくれているのかとふと思ってしまうような企業の行動などなど。誰がどのような理由で作った仕組みなのか、わからないものも多くありませんか?私はわからないことだらけです。そんな状況でもだれがどのように、いくら得をするのか、どんな得をするのかを追いかけることにより見えてくることが多々あります。そんな時、私は簿記の学習経験に深く感謝しています。現代の生活の知恵、それが簿記です。
家計の見直しや節約にも役立つかもしれません。お財布に入っているレシートやカードも今までとは違って見えてきますよ。

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簿記とポイントカード

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ポイントカードは得をしているのでは無く、使わないと損です!
財布の中をご覧ください。ポイントカードはいくつ入っていますか?私の財布はお札ではなくポイントカードで分厚いです。
ポイントカードは使われたら企業は損をするのか?違います。損をするような前提でポイントカードの発行などしません。損をしないためにどうしているのかというと、あらかじめ、ポイントカードに関する負担を費用として見積もっています。大手小売りなどではきちんと損益計算書にも記載があります。具体的には引当金という費用の計上で処理しています。簿記3級で引当金というと、貸倒引当金が有名です。簿記3級を学んで生活している方は「ああ!あれね」とお気づきになられるはずです。

【仕訳例】ポイント引当金繰入額/ポイント引当金


物を売るため、作るため、もともとポイントカードをある程度使用される費用を見積もっています。当然、店頭に並ぶものにもその費用が経費として含まれているわけですので、使って得をする類のものではなく、使わないと損をするという認識が正しいでしょう。遠慮なく使いましょう。意識の低い人がいたら、使うように声をかけてあげてください。失効した場合、ユーザーが損をし、企業が得をするのも会計処理で理解しましょう。

【仕訳例】ポイント引当金/ポイント引当金戻し入れ


期末にこの仕訳を行うことで、企業に収益が発生します。貸方に計上した引当金を取り消す際に、貸方に戻入という収益が発生します。そのような収益をあてにしている企業はごく少数でしょう。いずれにせよ、我々消費者が価格という形で負担している事実は変わりません。引当金の戻入の処理は簿記3級では学習しませんが、簿記2級以上を学べば理屈がしっかりわかるものですよ。簿記2級の出題範囲の勘定科目一覧を見ると戻入益が並んでいます。

試食と簿記

スーパーに行くと、試食品があることがありませんか。個人的に、だだっ広い食品売り場に置かれると買うものだけ買ってすぐに出たくなりますが、自分の子供が試食を楽しんでいたりすると、一つのオアシスのように感じます。あの試食だって、企業があまった古いものを適当にさばいているわけではなく、合理的な企業行動です。むしろ力を入れていることが推察されます。簿記で考えることによってしっかり導けます。試食はボランティアでおこなわれているわけではありません。当然、試食に関わるコストも、費用計上されています。その内容を見ていきましょう。

【仕訳例】


●見本品費/仕入
費用の振替を行います。仕入で計上した商品をよりわかりやすく、性質を明示するために「見本品費」という費用科目で処理します。簿記が最終的に利害関係者に情報を提供する機能を持っていることを踏まえると、見ただけでわかるような科目を使用するほうがベターなのは自明の理です。
また、参考までに、一般的に金額が少ないと、販売促進費などでも処理が可能です。販売促進費、すなわちキャンペーンに使う費用です。その金額は当然当該商品を販売するための費用として、最終的な価格設定の際に含まれているはずです。
その際の仕訳は下記の通りです。

●販売促進費/仕入
簿記検定の論点としては「他勘定振替」といい、主に簿記1級での学習範囲です。

簿記と今夜のおかず〜特売品の裏側〜

特売品の商品、スーパーは儲かっているの?という疑問を持たれたことは無いでしょうか。単品でも損はしないはずです。どういうことでしょう。特売品は粗利ゼロあるいは営業利益ゼロで提供しているしょう。なぜ、そのようなことができるのか。全体の商品での利益率に目標設定しているからです。「損して得とれ」とは昔の人はよく言ったものですが、特売品で損しても来客数が増えれば店としては黒字です。経理担当者がプロダクトミックスによる利益をはじいて販売戦略を立てているはずです。エクセルの数式が目に浮かびます。スーパーの商品棚のすぐ裏は簿記の世界です。

(なお、実際の会計処理については企業の状況、重要性をかんがみた監査の基準等の要因が関係しますので、結果を保証するものではありません)

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