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営業マン必見!簿記を学ぶメリットと活かし方

更新日:2023/03/07

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営業が簿記を学ぶメリットと活かし方

簿記学習サイトですので簿記3級の内容で記述します。簿記3級という視点での営業担当者の見方をご提案いたします。

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営業マンが簿記を学ぶメリット

営業のコストパフォーマンスを測れる

細かい分析は営業企画や営業戦略等の部署のほうで必要になるかと思いますが、外回りをしている状況でも自分の営業がどれだけ効率的なのか、あの人はなぜ効率的なのか、職人芸と呼ばれるものの裏側も、簿記があればある程度、可視化できます。

効率的に成果を上げている人の職人芸が無意味に怖いのは数値にできないからであって、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」のことわざ通り、正体を自分で見つけてしまえばなんのことはなかったりするものです。数値化して改善点に取り組むことにメリットがあり、そのために簿記は力を発揮するでしょう。

私自身、個人事業主ですので多くの方とのお取引の話=営業をさせて頂きますが、当然投下する時間、経費、利益はざっくりはじいていますし、逆に、想定利益率を下回ることが続く場合は頭の中の要検討ファイルに入れています。

営業の成果も簿記で分析できる

営業の方は月次や四半期で評価されていることもあるでしょう。では自分の成果は会社の提示する内容でしか表現できていないのでしょうか。そんなことは無いとおっしゃるはずです。

では、ある商品を効率的に売っているということを証明するためにどうすればよいでしょうか。下記は、ある商品に対する2人の営業担当者AさんとBさんの行動を分析したものです。

AさんとBさん、どちらの方が効率的な営業を行っているか、考えてみましょう。

【Aさん】
売上高¥10,000 経費¥5,000 時間¥2,000 営業利益¥3,000
【Bさん】
売上高¥8,000 経費¥2,500 時間¥1,500 営業利益¥4,000

ここで、簿記の知識があれば、考えるツールが一気に増えます。

売上高という側面ではAさんに軍配が上がりますが、営業利益率を見るとAさんは30%、一方Bさんは50%です。ここに着目すればこの商品に関して、Bさんの営業の強みの秘密が分析でき、ひょっとしたらモデルとなるかも知れません。

売上高に対する経費率という視点では、50%(Aさん)と31%(Bさん)で、2人の間に差があります。ということは、商品の説明が時間内でうまく説明ができているため後日、交際接待の費用を使わずに済んでいるのかも知れません。あるいは同一商品の販売先を効率よく回っているため、移動のための旅費交通費が少ないのでしょうか。

簿記3級で使用するレベルの勘定科目が頭に入っているだけで、ここまで推測できます。

人件費もかけずに売っていることから見ると、短時間での販売と推測されます。顧客との信頼関係構築が上手く、対面時間そのものを短縮できているのかもしれませんね。

あなたがAさんの立場であれば、ざっくりBさんの数値を休み時間にでも電卓でたたいて秘密を探ってもよいですし、Bさんの立場だとしたら、売上は少ないけどきちんと社内でプレゼンスを発揮できていることを根拠に面談で評価を求めてもよいでしょう。

ちなみに、上記は簿記3級の学習範囲での思考方法ですが、簿記2級でやる管理会計の手法・考え方を学べば、行動の最適化についてさらに深めることができますよ。

簿記3級については下記の関連記事で詳しく紹介しています。また、簿記検定の対策講座の詳細を知りたい方は無料の資料請求をご利用ください。

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営業を長らくご担当されていて「簿記も頭に入っているよ」という方は再確認の意味で是非ご一読ください。

売上や利益率を踏まえた提案に活かす

「戦略的な営業」「頭を使った営業」という指示を上司から受けたことはないですか。もちろん、「頭を使う」にはマーケティングの意味合いも多分に含まれるでしょう。そして、同時に、簿記の視点も見逃すことができません。

営業担当部署の上層部は売上・粗利益・営業利益の関係をきちんと把握しておられるはずです。決算期末等に単純に売上が今月足りていない場合、1点あたりの売上金額の高い商品をいかに多く売るか、が勝負になることは、私も存じています。

私自身、年度末の売上の到達地点を予測していた経験があります。毎日営業の方がぎりぎりまで勝負しておられたのを強く感じ、気合や執念、緊張感がバックオフィスまで伝わってきていたことをよく覚えています。あと何日で何がいくら売れるのか、単純にこの場合フォーカスされているのは、簿記上、売上高の勝負でしょう。

では、なぜ営業担当者は「売上高という目標をメインで共有するのか」といったことをお考えになられたことはありますでしょうか。簿記を学べばあるいは財務諸表の仕組みを理解しておられる方はこの意味がお分かりかと存じます。

売上高から最終利益に至るまでのお金の流れは、簿記3級で習得できます。本章も簿記3級の知識のみで書いております。

"売るべき商品"の選定に活かす

例えば、次の場合について考えてみましょう。

最終営業日、1点だけ商品を勧められる状況で、2つの商品の価格は同じです。今期の経営目標は、営業利益です。さて、どんな商品を売るべきでしょうか。

簿記3級で学んだ知識を活かして「どの商品の粗利が高いか、営業利益が高いか」が、頭の中に入っていればスムーズに答えが出るはずです。

極端な話「これ売っても会社の財務諸表にそんなにプラスの印象無いんだよね」という商品があります。最悪な事例だと売ると損になる商品です(サービス品でやむなく抱えている会社もあるでしょう)。

売上はプラスだけれども、営業利益はマイナスです。これは会社に貢献しているでしょうか。もちろん状況があるので売り上げがほしければ必要です。ただ、会社の成績表たる損益計算書のために貢献する組織の営業担当者としては簿記を知った上で判断したい内容ですね。

こういった、「自分の営業が会社の経営や決算にどういった影響を及ぼすのか」を理解して行動できる営業マンになるには、簿記3級を一通り勉強するのが手っ取り早いのです。

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