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簿記Q&A

簿記1級に独学で合格するのは無理でしょうか?

更新日:2017/03/22

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独学の可能性

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結論を申し上げると可能性はあります。別の記事でも申し上げましたが、独学が不可能な試験はありません。今回は、それ以外の理由を挙げていきます。

「公認会計士試験、税理士試験を独学で乗り切りたいのですけどできますか?」という相談をされたら、私はいったんストップをかけます。しかし、簿記1級であれば独学にゴーサインを出せないことはありません。

独学を可能にしている理由の一つは、簿記1級の市販教材の質の高さです。税理士資格試験は市販の書籍の不足感が否めません。一方、書店で書籍を見渡してみるとわかるのですが、簿記1級の書籍は非常に充実しています。大手スクールが心血を注いだ教材が並んでおり、スクールへ通学する方と比べて論点理解のためのテキスト、過去問題集等の教材では大きな差がつくとは思えません。

また、簿記1級受験生の方の基礎的な簿記学習能力への信頼もあります。すでに、簿記3級、簿記2級と進んでこられた方には、簿記を理解する力も自信もおありかと存じます。「満を持して」簿記一級を目指す、という表現がまさにぴったりかもしれませんね。

では、簿記1級の独学に不安はないか?

ただ、学習内容として簿記1級は簿記2級のなだらかな延長線上にあるかというと、残念ながら違います。

まず、難易度です。簿記検定に自信のある猛者が集まっての合格率10%、言い換えれば10人に1人しか受からない試験です。中途半端な国家資格試験よりよっぽど難しいと言われるのもうなずけます。

簿記1級で追加される論点

次に、論点の量です。簿記2級から簿記1級になって初めて追加される論点は、例えば商業簿記だけでも相当なボリュームがあります。また、論点について、特にここから3年間は注意が必要です。簿記2級までで学び終えている内容に受験生間でも差がでてくるからです。簿記2級までで連結会計をやっていた場合、言いかえれば簿記1級から簿記2級に移された範囲を相当範囲学習しおえていた場合、その後簿記1級で追加される論点にそこまで苦しむものは無いように思われます(その時にはもちろん簿記2級の対策に苦労することが想定されますが)。

したがいまして、ずいぶん先(3年後)に簿記1級を受験する方であれば、簿記2級合格からの知識の追加は比較的スムーズであろうと想定しています。しかしながら簿記2級を過去に取得した方あるいは、取得予定日が近く、試験範囲の移行期間中の方は注意が必要です。税効果会計や連結会計に初めて触れるのが簿記1級だとしたら、急激に増えるボリュームに対する独学への対応は、少し覚悟をされた方が良いかもしれません。

実務および実生活での経験値の低い出題範囲

簿記1級の学習範囲には、受験生の中でも実務で担当したことがある人が少ないであろう内容がたくさんあります。企業単体で処理するのではなく企業集団で処理する、損益計算書の中に税金の損金益金の概念が加わる、というように全社的なイメージ、開示を意識した処理の理解をより強く求められます。

したがいまして、多くの人にとってイメージが湧きづらいというのは正直なところです。周囲を見渡してみると、大企業・本社勤務・正社員としての経理を数年経験された方の中には、簿記1級の範囲を実務で経験されている方が比較的多い印象があります。

長期化する勉強期間

勉強期間も半年以上になることが多いため、モチベーションの管理も重要です。このサイトをご覧の方は社会人が多いかと存じます。半年という期間を考えると、どうしても仕事の繁忙期や、イベントごとなどプライベートが忙しくなる時期もはさみ、つまずくことも増えてきます。

一般的に「半年を超える学習期間を要請される試験は、受験生になることすら難しい」というのがあります。試験会場どころか、申し込みまでたどり着かずに挫折する受講生がたくさんいます。

模擬試験受験のすすめ

最後に、模擬試験の重要性について考察させてください。

これだけ難度の高い試験になると、直前対策講義の内容、模試で出題された、といった違いで合否が分かれることがあります。簿記3級で模試を受ける方はさほどいらっしゃらないかもしれません。それでも合格するのは、簿記3級の試験範囲で上位30%に入るためには、きちんと基礎的な内容を押さえておけばよいからです。しかし簿記1級の受験生の中で上位10%に入るとしたら話が変わります。論点は押さえて当たり前、過去問はすべて見た瞬間に解法が思い浮かぶ、あとは予想問題と、応用力の勝負、といった状態に仕上げている受験生が多いと考えてかまいません。直前期の情報収集をご自身で楽しみながらやれればよいのですが、そうでないという方には直前演習から模擬試験までパックになったものが安心かと考えます。

独学のリスクを排除できたら?

難易度・出題範囲・直前の情報収集・モチベーション管理これらのリスクが排除できたとしたら、もちろん、独学が費用的にもっともすぐれたものであることを否定することはできません。

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