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簿記3級に落ちた方へ!点数別の攻略法とおすすめの対策講座

更新日:2023/03/13

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簿記3級に落ちた方へ!点数別の攻略法とおすすめの対策講座

ある程度勉強された方でも不合格になってしまうのが昨今の簿記検定です。簿記3級は合格率50%程度で、半数は落ちる試験です。「次、どうすれば受かるのか」を、本記事を読みながら考えましょう。

この記事では、簿記3級に落ちた後に合格のためにすべき対策を、現役講師が点数別に解説します。
現状の点数によって対策方法も変わってくるので、自分に合った方法で簿記3級の合格に向けて再始動しましょう!

簿記講座の比較はこちら

【共通】簿記3級に落ちた人が合格のためにするべきこと

試験の振り返りと今後の学習方針

まずは、試験の得点および受験後のあなたの感触に応じて、学習の再スタートの時期や方針について検討しましょう。

得点に関する情報は今後のあなたにとって非常に有益なものです。簿記のスクールがサービスですぐに採点してくれることもありますし、商工会議所は本人の問い合わせにも応じて、あなたの得点を教えてくれます。得点別の対策方法については後述します。

試験の振り返りにあたっては、どの分野(大問)が合否に響いたのかを考えます。
「仕訳の練習が不十分だった」
「貸借対照表の対策が追い付かなかった」
「全体的に勉強不足だった」など。

単純明快に考えましょう。得点不足の要因となった穴を埋めれば、合格は近づきます。試験を振り返り、どの分野を補えば良いのか明確することが次回の試験対策の始まりです。

対策は今からでも始められます。自力で苦手分野を洗い出すのが億劫な方は、下記のリストから「苦手だな」「対策した方がいいな」と感じる分野をピックアップしてみてはいかがでしょうか。

  • 仕訳
  • 現金実査
  • 棚卸
  • 証憑(ひょう)類
  • 補助簿
  • 勘定記入
  • 試算表
  • 精算表
  • 貸借対照表
  • 損益計算書

【60点以上】あと一歩だった方へ

惜しかったですね。論点や出題の形式によっては合格の可能性もあったのかもしれません。

よくあるパターン

時間が足りなかった。特殊な形式の出題が取れなかった。
例えば、簿記3級ですと試算表や精算表の問題であわててしまった、という方が毎回いらっしゃいます。あるいは、「新しい形式の問題の対策をしていなかった」という方。

チェックポイント

・過去問はどれだけ消化しましたか? 具体的に、何回分をそれぞれ何分で解けますか?
・本試験の問1は16点以上ですか?

「テキストを2周、3周しっかりと読み込んで試験に臨んだのに」という方はよくいらっしゃいます。アウトプット(問題演習)が不足していると、勉強時間の割に得点が伸びません。また、第1問の仕訳は安定して得点を稼げるように仕上げておきたいところです。

対策の方針

使用した教材はわかっていたつもりだし、講義には毎回出席してきっちり全部消化したのにこの先どうしたらいいのかわからないというあなた、よく頑張りましたね。
不合格という結果を受け入れるのもつらい気持ちがあるでしょうが、ここまできたらあと一押しです。

あなたが、スクールや通信講座を利用されていた場合、再度スクールに通い、また1から簿記3級の講座を受講するというのは気持ちの負担が大きいかもしれませんね。
わかっているつもりのものを再度学習するつらさはよくわかります。

再受験したいけど、どのようにモチベーションをもっていけばよいかわからないというあなたへ、オススメの学習プランをご紹介します。

オススメ再受験プランその1
「簿記2級の講座を受講してしまい、その上で、次回、2級と3級のダブル受験!」

メリット
・簿記2級で商業簿記を学習するので、身に着けた力は絶対に落ちない。
・新しい学習内容をスタートするので、飽きがこない。

このプランを採用する方は下記のようなケースのどちらかにあてはまることが多いように見受けます。
・簿記3級の学習を通じて、簿記そのものは面白くなってきた。
・もともとキャリアチェンジや再就職に必要性を感じて簿記学習をスタートしており、この後も自分の人生に簿記が必要であることを感じている。

少し、オススメ講座を載せておきます。
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簿記2級パックWeb通信(クレアール)
【受講料】53,000円(税込)
【その他】教育訓練給付金対象
【標準期間】約4ヶ月
【目指せる資格】日商簿記2級
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>>簿記2級パックWeb通信の詳細と資料請求(無料)

オススメ再受験プランその2
「足りない知識だけをきっちり補完して、簿記3級を格安で再受験する!」

簿記3級で受験結果がそのような状況(本試験で60点以上)なのであれば、簿記3級の再受験については、スクールの模試や答案練習の講座のみを活用する方が時間的には効率的という見解もあるでしょう。
「授業の内容でわからなかったとこがある」ということがはっきりしている方は、該当箇所だけ確認のために講義を聞いてもよいかもしれません。
月額課金制のオンライン講座などは1000円程度で受講できるものもあるので、再確認には適しています。

再検討のための資料請求をお考えの方はこちらからできます→

それだけでいいの?という方。過去問の消化、という水準を上げてみてください。
本試験前、過去問の練習にどのように取り組まれましたか?
時間内にぎりぎり終わった、答えを見たらわかるというレベルでは消化したとは言いません。

80分で満点を取れるレベルにしてください!!

自分の中で計算過程や思考法があいまいだと、このミッションが達成できないはずです。
時間が足りない、形式を変えられるとお手上げ、という方はこの訓練が不足しています。

過去に出題されたものを深いところから理解する、これが新傾向やボリュームの多い問題にも現場で臨機応変に対応するためのエッセンスです。
簿記2級の講座、簿記3級の再受験者向けの講座を資料請求の上確認→

【50点以上】不足分を補いたい方へ

惜しかったですね。論点や出題の形式によっては合格の可能性もあったのかもしれません。

チェックポイント

仕訳から元帳、試算表精算表、貸借損益への流れを説明できますか?
資産負債資本収益費用、それぞれ一言で説明してください。

対策の方針

上記のチェックポイントを「そんなのできるよ」となるのか「え……?」となるかで大きく違います。

前者の方は、簿記の仕組みはきちんと理解していたけど、トレーニングの時間がかなり不足していた可能性が高く、後者はそもそもきちんと理解していないけど、なんとなく知っているところだけ埋めたら50点取れてしまった、という可能性が高いです。

前者であれば、答練を中心として再受験者向けのコースでも問題ないでしょう。意識としては、まず、徹底的に、丁寧に一問一問に向かわれるとよいでしょう。手を広げすぎずに。質問対応を利用しながらの学習になる方が多いと思いますのでスクールや通信等、質問をできる環境は整えておかれた方が良いですね。

実は簿記3級については、再学習でフルパックを申し込んでも、テスト演習コースを単価で申し込んでも費用はあまり変わらないスクールが多いので、迷ったら、一番安い講座をフルパックで買って、質問できる環境だけを整えるのもよいですね。

各講座の資料請求をして比較したい方はこちら→

後者(そもそもきちんと理解していないけど、なんとなく知っているところだけ埋めたら50点取れてしまった)は再度学習したほうが効率が良いので、下記の40点未満の方向けの事例をご参考にされた方がよろしいかと思います。

【40点未満】再チャレンジに悩む方へ

イメージ

チェックポイント

このサイトをご覧になっているということは、「もう二度と勉強したくない!」とは思っていないはずです。
可能な限りスクールには出席した、通信もできるだけ出した、という方でしょう。

どこから復習していけばよいかお悩みではないですか?
40点に到達していないとなると、仕訳はいくつか切れたが、問3と問5で大失点をしている可能性があります。
どこから、ではなく、再度勉強スタイルから学習されるのが近道でしょう。

対策の方針

「急がば回れ」の言葉通り、次は必ず合格したいと考えているあなたこそ、再度学習を一通りされることをおすすめします。心から応援しています。

原因として、ひょっとしたら選んだスクールや通信教育のシステムが使いづらかったということも考えられます。
例えば、「通信講座に申し込んだが、なかなか時間を作ることができず、消化できなかった」という方でしたら、スクールに申し込み、ある程度強制的に机に向かって勉強する時間を作った方がいいでしょう。

または、「スクールに申し込んだが、仕事の都合で(あるいはスクールが遠くて)出席率が低くなり、そのままわからないところを放置してしまった」という方もいらっしゃるでしょう。
スクールが通いづらいところにあったのだけど、知っている大手がそこだったので申し込んでうまくいかなかったという方も含みます。

この点、あなたの能力が足りなかったのではありません。
今回の受験戦略があなたのライフスタイルや性格にフィットしていなかっただけであり、すぐに修正は可能です。

いくつかオススメの講座を挙げておきます。
「独学だったけどプロの視点で勉強したいな」とお考えのあなたは通信と通学のどちらが自分に向いているかも大切にしながら、是非ご検討下さい。

今回は通信での学習だったが、次はスクールの方がいいかなと考えているあなた

【通信】簿記3級講座(ヒューマンアカデミーの通信講座「たのまな」)
【受講料】27,500円(税込)
【標準期間】約2ヶ月
【目指せる資格】日商簿記3級

>>簿記3級講座の詳細と資料請求(無料)

<日商簿記3級> ForYou 合格コース(資格スクール大栄)
【受講料】53,790円(総額制・税込)
【標準期間】約4ヶ月
【目指せる資格】日商簿記3級

>>ForYou 合格コースの詳細と資料請求(無料)

独学でチャレンジして不合格だった方へ

情報収集、および自己管理共に徹底されていたことかと存じます。
試験勉強が得意なのかもしれません。
ぜひ、高いところを目指してみてください。

学生時代に予備校に通われていた方だとご存知でしょうが、ちょっとしたことで点数というのは変わります。
ひょっとしたら、今回はシンプルに情報不足、テクニック不足だったのかもしれません。

独学で簿記を学ぶ際のポイントは下記の関連記事にまとめています。

関連記事簿記は独学でも合格できる?3級と2級の違いや勉強のコツを紹介!

独学で進めていて困ったときは、シンプルにプロのやり方や解き方を聞いて、マネすることから始めた方が早いことも多いですよ。

一通り、解説を聞いてみてください。
ちなみに、「わかっているところが大半」というのであればその論点の解説だけ聞いてもいいですし、一通り聞くのであれば、「倍速再生機能」を使って聞いてしまえば半分の時間になるのでオススメです。
低価格ですべてそろっているようなシンプルな講座が良いでしょう。
例えば、下記の講座はいかがでしょう。

簿記3級パックWeb通信(クレアール)
【受講料】14,800円(税込)
【標準期間】約2ヶ月
【目指せる資格】日商簿記3級
>>簿記3級パックWeb通信の詳細と資料請求(無料)

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合格者と不合格者の違い

戦略の違い

合格までの戦略を立て、その戦略を実行できたか。あるいは戦略が合格に足りる内容だったかどうか、が合否の分かれ目になることがあります。

「戦略」とは何かというと、簿記検定合格までの「学習計画」「学習方法」です。合格する人の多くは、テキストや問題集を終わらせる日付を決めてから学習に取り掛かります。

テキストや問題集を「まず進める」「とりあえず進もう」というだけでは、「試験範囲の学習が終わらなかった」「苦手対策の時間が取れなかった」という状態に陥ってしまいます。
ポイントは「逆算すること」です。まずは受験日を決め、受験日から逆算して問題演習(アウトプット)とテキスト理解(インプット)の時期を考えてください。そうすることで、学習の遅れに気付いたり、進み具合を適宜修正したりできます。

逆算の例(学習期間およそ3ヵ月で計画)
【試験日】11月10日(日)
【直前対策】1週間(11月9日まで)
【苦手対策】2週間(10月31日まで)
【問題演習】1ヵ月間(10月2週まで)
【テキスト理解】1.5ヵ月間(9月2週まで)
【学習スタート】8月1日〜

このように逆算して計画すれば、「9月1日時点でテキストの半分も進んでいない。ペース上げないと間に合わない。」と軌道修正できるわけです。

勉強量の違い

簿記3級の合格に必要な学習時間は初心者でおよそ100時間が目安と言われています。実務経験者は予備知識があるため、短縮できるかもしれません。

勉強時間の中でも、とりわけ「問題演習の時間を確保できたかどうか」が鍵になります。経験者であっても問題演習は必要です。知識があるだけでは問題を解けるようにはならないので、実務経験のある方でも一定期間の問題演習は必要と考えた方が良いです。

3ヵ月の対策期間のうち、1ヵ月以上は問題演習に割いておきたいところですね!

次こそ合格!おすすめの簿記3級講座

ヒューマンアカデミー

ヒューマンアカデミーの通信講座「たのまな」がリーズナブルな通信講座をを提供しています。講義テキスト、講義DVD11枚、問題集に加えて板書資料と答練・模試がついて2万円台なので、検討の価値は大きいと思います。

講座名 受講料
【通信】簿記検定3級講座 27,500円

簿記検定3級講座
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資格スクール大栄

資格スクール大栄は通信、通学の両方で簿記対策講座を提供しています。受講生の解答傾向を分析し、あなたに合わせたオリジナルの答案練習「ForYou答練」で個別指導のように対策ができる点が特徴です。

講座名 受講料
日商簿記3級 合格コース 53,790円

日商簿記3級 合格コース(オンライン)
資料請求(無料)

日商簿記3級 合格コース(通学)
資料請求(無料)

資格の大原

テレビCMでも馴染みのある「資格の大原」の簿記対策講座も3万円を切る価格で提供されています。通学で2万円台の簿記講座は多くはないかと思います。夜間の受講にも対応しており、仕事と学習の両立もしやすい通学講座です。

講座名 受講料
簿記3級合格コース(通学) 29,800円
簿記3級合格コース(Web通信) 24,500円

簿記3級合格コース(通学)
資料請求(無料)

簿記3級合格コース(Web通信)
資料請求(無料)

まとめ

必ず対策を練ってから再スタートを

ここまでご紹介した通り、簿記3級に落ちた後は、落ちた原因の洗い出しと次の受検で合格するための対策が重要です。原因とその対策が定まれば、取り組んだ後に結果はついてくるはずです。

自分の点数や苦手分野を把握し、「合格」という目標の達成に向けてスケジュールや対策案を立ててみてください。

自力での対策が難しい場合や、期間が間に合わない場合などは対策講座でプロの講師陣に頼った方が合格への近道になります。紹介した対策講座は3万円以下のものも複数あり、簿記3級の取得が趣味ではなくキャリアアップに繋がるのであれば講への”投資コスト”はあっという間に回収可能です。

また、独学で再挑戦する場合は、下記の関連記事を参考に戦略を練り直してみてはいかがでしょうか。

関連記事簿記は独学でも合格できる?3級と2級の違いや勉強のコツを紹介!

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