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簿記3級学習スケジュール10週目〜12週目(直前期)

更新日:2023/03/13

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試験まで残り3週間の時点で、スクールを利用しながら学習を問題なく進めてきて、特にスケジュールも大きなミスがなかったあなた。
教材の残りの論点をきちんと整理しながら、落ち着いて答練、模試、過去問に取り組みましょう。

★これまでの記事
[1]スタート〜3週目の学習
[2]4〜6週目の学習
[3]7〜9週目の学習

損益振替、損益計算書・貸借対照表の作成


もしあなたが、この記事を直前期に読んでくださっているとしたら、「それはもうとっくに終わっているよ」というかもしれません。
テキスト構成によっては精算表の回、あるいはもっと前に上記論点はまとめて解説してしまうことも可能です。
スクールや通信教材でもきちんと指示があるはずですが、簿記3級では時折、損益計算書や貸借対照表の作成問題が出題され、配点・難易度ともに受験生にとって大きな存在になります。

では、直前期の練習問題の消化方法にまいりましょう。

答練、模試を含めた本試験形式「120分5題」の活用法

戦略

期間:21日間
使用教材:直近7回分の過去問(答練や模試をスクールで受けている場合はその回数分、過去問を古い回の分から減らすのも可)
ペース:1日1回分

例:1日目157回の5題、2日目156回・・・8日目157回の2週目

取り組み方

■1周目→答えを見ながら必要な解法と要求されている知識を確認し、覚える。
具体的な行動目標:
ここで、あなたがスクールで使っているテキスト等に戻ります。
ここで確認しそびれたら、もう戻るチャンスはありません。

例:「問5で費用収益の見越しの仕訳がわからなかった」
→テキストに戻ってそこだけ読む。

■2週目→基本的に自分の頭で考えて手が動くように。75%〜85%程度の仕上がりを意識。知らない用語はゼロに。
具体的な行動目標:
スクールに通えるあなた、あるいは、質問できる環境にいるあなたはここでパワーをかけて、疑問点をすべて解消する気持ちで。
自習室に通う、質問電話やメールを頼むならここが最後だと考えてください。
最後の週は確認のみになります。
よろしいでしょうか?

■3週目→時間を意識し完璧を目指す。自分が解いた問題については解答時間も含め100%と言い切る。
実際に120分5題の問題を解くことで、簿記3級の傾向と実践的な得点力が身につきます。
1日1回分を21日間継続、基礎論点の講義についてきたあなたであれば、不可能な話ではないはずです。

時間を短縮したい場合は…?
とは言え、「そんなに時間が取れないよ」あるいは「復習が今一つで自信がないかも」という方もいらっしゃるでしょう。
そんなあなたへは、短縮した問題演習方法をお伝えします。
理想は上述したパターンですが、社会人や主婦という忙しい層の受講生でしたら今から述べる戦略も現実的です。

【仕訳はしっかりわかっているというあなたへ】


使用教材:問3と問5の2題を10回分(計20題)
仕訳問題はいつ解いても80%ぐらいとれる、というあなたは徹底して試算表、精算表の問題に慣れるという形で効率化しましょう。

本サイトでは「最短で安全圏での合格」という記事を多く掲載しています。
スケジュールに関する記事もすべて「きっちり合格」のスタンスです。
とは言え、受講生から「最悪、不合格でもよい。何とかして試験直前に巻き返す方法はないのでしょうか」と直前期に問われることはよくあります。
そんなあなたにご提案です。

【遅れたスケジュールから「逆転合格」を狙うあなたへ】


使用教材:問1問3問5を直近7回分(計21題)
不安だ。
スケジュールも実はうまくこなせていない。
そういう状況もあるでしょう。
言葉はきついですが、「簿記3級一発逆転合格」をするのであれば、このやり方が考えられます。
ただこれが使えるのも、現時点である程度ベーシックな論点の仕訳が頭に入っていることが前提です。
減価償却、貸倒引当金、現金過不足といった基本的な勘定科目をあげられて、「なんだっけ?」という状況ですと、もう少し努力を要します。

直前期のスケジュールまとめとメッセージ


直前期には手を広げないこと。

その上で狙った点数で合格するというスタンスで。
逆にお聞きしますが、今、何点なら取れる状況ですか?
答えられないということは自分の学力がご自身で把握できていないということです。

ギリギリの方は、70点を狙って70点で合格するという心構えを。
満点を狙うというのは、簿記3級では不可能ではありません。
より安心して合格していただくための記事が中心でしたから、本サイトでの学習内容も基本的にモレがないようになっています。
私も、安心して試験会場に行きたいタイプです。

しかし、試験では「ぎりぎりで受かる」というのは実は一つのセオリーです
いえ、むしろ試験のレベルが上がれば上がるほど、ぎりぎりの得点勘定こそが受験スキルの一つと言っても過言ではないくらいです。
ぎりぎりの得点の狙い方というのを試験経験の浅い方にお話しすると首をひねられますが、それこそ司法試験、公務員試験等では当然のように使われる発想です。

繰り返します。
もし、間に合わなくて焦っておられるようでしたら、こう考えてください。
「ぎりぎりでいいんです。」
気持ちを切り替えて、未受験だけは避ける。
これだけであなたのチャンスは何倍にも広がるはずですよ。
応援しています。

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