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家事労働の賃金を簿記で分析!

更新日:2017/09/27

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「主婦や主夫の家事労働を賃金に換算するといくらぐらいになるのか?」
テレビや新聞でよく見られる計算式は簿記の世界で使う知識と共通のものがあります。

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外部のプロに頼む計算方法「食事作りを給食業者に頼んだら○○円」


年間の家事労働の価値が1000万円という声も聞かれますがいかがでしょうか?

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うーん。ちょっと無理がありそうな……。

なぜこの計算方法が出てくるのか。この計算方法に疑問を感じるのはなぜなのか。
簿記の知識があれば以下のように見えてきます。

この計算式は簿記でいうところの再調達原価に近い考え方です。

「同じものを買ってきたらいくらになるの?」という視点。
「買ってきたら」とプロの方に依頼するスタンスだから必然的に金額が高くなります。

再調達原価は、簿記の世界では主に、不動産や在庫品の金額判断に使います。
モノの値段を決める計算方法として簿記の世界でもポピュラーなものです。
簿記1級や税理士試験の簿記論を受験された方は学んだことがあるはずです。

簿記の世界ではあまりサービスの原価計算には使われません。

イメージ さて、この計算式に「あれ?おかしいな」と思ったあなた、一緒に見ていきましょう。
簿記的な目線で言うと下記のロジックが欠けているからです。

「プロが提供しているものを自分がやる家事と同一とみてよいのか?」

調理は給食会社に勤務されている方と同じでしょうか?

例えば、調理を本業とする会社の場合、もちろん賃金は売り上げの一部から支払われます。
ただこの売上は様々な経費(努力)の結果として発生しています。

よりおいしいものをつくるための研究開発費
ブランドイメージ構築のための広告宣伝費
クレーム対応部署への社員教育費

具体的にそれらの部署がお金をもらう水準はこうです。
「まずい」と言われれば改善のために徹夜も辞さない。
食中毒が発生したら訴訟準備とマスコミ対応。
クレームには「申し訳ございません」のひとこと。

ちなみに年間200回以上夕食を作る私は、自分の夕飯づくりに調理業の方の賃金の価値があるとは思いません。
なぜなら私はクレームを言われたらおこるからです。
「いやなら食べるな」
いやいや、アマチュアですね。

一方であなたが企業の水準で努力している家事があるとすれば、この計算方法が適切でしょう。

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ダンスが2016年に大流行した某テレビドラマに使われた計算式


使われていたのは機会費用の考えです。

機会費用とは、「その時間を使って得られる収益」のことです。
簿記1級で学習します。
この考え方を使って家事の賃金を計算するとこうです。

家事を担当した人が得られる収益がある。
例えば時給換算で1000円の仕事をできるとしましょう。
これをしない代わりに、その人に家で家事をしてもらうとその方には1000円の損失。
したがって、1000円の価値があると見積もるわけです。

イメージ では、時間換算で5000円の仕事をしている人と4999円の仕事をしている人がる。
どちらかがどうしても1時間家事をしなくてはならない。

この時、家族を一つの企業と見た場合どちらが外で稼ぎ、どちらが家事をするでしょうか?
そうです。

5000円の人が仕事をし、4999円の人がその1時間家事をするわけです。
なぜならチームとして1円プラスですよね。

「パートナーに家事をさせるのは家庭として損だ」と考えているあなたはひょっとするとこの計算方法を使っているかもしれません。

じゃあ、おなじ家事でもやる人によって金額が違うの?
そうなんです。
この計算式を使うとそうなってしまいます。

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まとめ


世間でよく言われる家事の賃金への換算を簿記の知識をベースにみてきました。
家事を商品として計算する方法も、家事をしなければ自分がこの時間いくら稼げたのかという機会費用の方法も、完璧ではなかったですね。
主夫や主婦に限らず、あなたが社会人であれば、なにがしかの家事をやっていることでしょう。
あなたはこの二つの計算式なら、どちらを自身の家事の価値計算に使いますか?

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