30代女性の自己投資、無駄になってない？簿記1級で検証します！

「自分への投資だよね！」とエステやら英会話やらに出費を続けるエセ意識高い系の方っていますよね。
自分への投資、未来への投資、なんとなく勢いで言ってない？簿記的に大丈夫ですか？
あなたも、まわりの友人や上司が発言しているのを聞いたことがあるかもしれません。
その自分への投資、ほんとに投資になっているのかな、胡散臭いな、めんどくさいな、と思ったことないですか？私はあります。投資って、そんなに軽々しく口にしてよいものではないですよ。そんなエセ意識高い系をバッサリいきましょう。簿記1級の論点ですが、MBAの講座のアカウンティングなんかでも取り入れられる概念ですので押さえておいて損はありません。

さて、エステに30万投資するAさんのプロフィールは下記の通り。

・発言：「美容にお金使うのは女子として投資だよね！投資は惜しんじゃいけないよ！○○（あなた）もどんどんお金使ってきれいになればいいんだよ」
・年齢：30代半ば。アラフォーとは言いたくない。焦りはある。
・見た目：きれい。いわゆる美人といわれる部類だが、学生時代ほどの勢いはない。盛者必衰…。歩く平家物語。と言っても、今、若手20代女子をdisるのもプライドが許さない。

要は、身近にいると正直めんどくさいタイプの方ですね…。

さて、30万円のホントの価値はどうでしょう。
ここでNPV法（正味現在価値法）というものを用いて彼女の病的な精神構造にメスを入れましょう。まず、この方法は投資の回収を現在の投資価値に直すもので、投資にゴーサインを出すのかという判断に企業内でも頻繁に用いられます。
1年後の1万円は利率で割る、例えば利率10％のとき1万円の１年後の価値は10000/1.1＝9090という思考法を別の記事で説明していますので計算式が気になる方はご参照ください。
要素は投資金額、回収年月、それぞれの年次での回収金額です。美容でどれだけいい思いをするのかその投資効果を、仮に年間12万円おごってもらえるようになるとしましょうか。エステの効果は3年としましょう（そんなにないかも）。

計算式はこうなります。仮に利率は10％とします。

なんと、30万投資して1,700円のマイナスです。
「そんなことない！もっといい思いができるから年間20万の価値はある！」
うんうん。わかってるよ、つらいんだね。

このキャッシュフロー計算方法、投資の効果を正確に計算するために導入されたものですが、実はどんな簿記の教科書にも注意書きで「キャッシュフローの見積りに恣意性が介入する危険性がある」＝「自分の作りたいような数字を勝手に作る人が多いから注意しよう」と書いてあります。

結論：自分磨きも簿記検定の知識があるのとないのでは大違いです。

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