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簿記Q&A

「簿記を活かせる仕事は必要なくなる」って本当でしょうか?

更新日:2023/03/13

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「簿記が活かせる仕事は必要なくなるって本当?」
「簿記・経理の仕事が機械に奪われるのでは?」
という疑問にお答えします。

会計ソフトの導入率や会計ソフトと経理業務の関係性にも着目しながら「簿記の学習は役立つのか」を考えていきましょう。

「簿記」は必要なくなるか?

会計ソフト等で業務の効率化が進行

経理職について「経理(会計)の仕事は将来なくなるのではないか?」「簿記の勉強をしても無駄になるのではないか?」と不安になる方もいらっしゃいます。

おそらく「会計ソフトの普及」「事務業務の機械化・自動化の進行」という時代背景から推測しているのではないでしょうか。

下記は、中小企業及び個人事業主が会計業務を行う方法の割合を示すグラフです。中小企業のおよそ5割、個人事業主のおよそ4割が会計ソフトを導入し、業務の効率化を図っていることが伺えます。

会計業務を行う方法の割合

参考
クラウド会計ソフトの法人導入実態調査
クラウド会計ソフトの利用状況調査
※グラフは参考サイトを元に、 独自で作成したものです。

効率化が進んでも、簿記の知識を持つ人材は必要

グラフから分かるように、会計ソフトの導入に至っていない事業者もおよそ半数あるのが現状です。そもそも経理を自動化する資金や人手、時間が足りない事業者も多数いるのです。そのような企業では、これまで同様に経理の人材は必須であり重宝されるでしょう。

では、「会計ソフトを導入した企業に経理は不要」でしょうか。答えは「ノー」でしょう。

会計ソフトは経理の業務を全自動で行うソフトではなく、効率化するソフトです。例えばExcelで関数を駆使して計算していた作業を会計ソフトが自動集計するなど、経理の作業効率は上がりますね。

しかし、会計ソフトの操作や、ソフトで作成した資料に関する税務相談は経理担当者が行わないと効率が落ちますし、経理の業務はその他にもあります。

「会計ソフトを導入すれば経理の人材は不要」と考えるのが賢明でないことは、どの経営者も分かっているはずです。会計ソフト等のツールを有効活用するためにも簿記・会計の学習は必要なのです。

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簿記の知識が役立つ仕事

経理・経理事務

経理や経理事務の仕事に簿記検定で学習する内容が役立つのは想像に難くないかと思います。

経理の業務では大きく分けて、日常業務、月次業務、年次業務の3つ。日次の業務では、お金に関する取引の記録や入出金の管理を行います。 また、月次の業務では、社員の給与計算や経費精算、税金の納付などがあります。

そして年次の業務では、主に年次決算、年末調整の業務を行います。その他にも棚卸といって、決算期に実際の在庫数と帳簿が合っているかどうかの確認なども行います。

これらの業務に必要な仕訳、棚卸、決算書などは簿記3級で学習します。逆に言うと、これらの学習をせずに経理に採用されると、採用後の勉強が大変になるので事前に学習を進めておくのが吉です。

税理士アシスタント

税理士事務所でアシスタントとして働くことができます。

税理士の独占業務である税務代理や書類作成代行は行えないので、伝票の整理や入力作業、資料作成などの事務作業を中心に行っていきます。

なかには素人では行えない複雑な会計処理のサポートも行うことも。そういった業務こそ、簿記検定で得た知識とスキルを最大限に活用できるのです。

会計士アシスタント

会計事務所では主に、顧客のPL(損益計算書)やBS(貸借対照表)などの決算に必要な書類を作成する業務などを行っています。アシスタントとしては、そういった作業に必要なデータ整理やデータ入力などの事務作業から行っていきます。

基本的には顧客のお金の入出金を記録・管理していきますので簿記3級で学んだ知識も活かせます。

営業・営業事務

営業職は売上を作ることが本業ですが、簿記の知識があれば自社と顧客の経営状況を鑑みながら営業を行うことができます。経営に関する数字が通じる営業マンに成長できれば、社内外から一目置かれること間違いなしです。

簿記検定の学習により相手の立場に立つ手段が増え、交渉や売上管理に非常に役立つでしょう。簿記3級はすべてのビジネスパーソンに必要な財務の基礎的な知識を学べるのでおすすめです。

個人事業主・自営業

個人事業主(自営業、フリーランス)の方は、ぜひ簿記の学習をしておくべきです。なぜならば、確定申告(青色申告)で財務諸表を提出する必要があるからです。また、個人事業主の場合は上記の営業・経理等の業務も自ら行うまたは把握しておくべき立場(経営者)となるため、簿記の知識は必須です。

なお、財務諸表を提出しない申告(白色申告)も可能ですが、最大65万円の特別控除の対象外になるため、簿記の知識を身につけて青色申告をするのがおすすめです。

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簿記検定については、下記の関連記事で詳しく解説しています。

関連記事簿記3級とは?活かせる仕事や試験の難易度・合格率も紹介!

簿記の勉強をするメリット

就職・転職に有利

簿記資格は業界問わず、好印象をもってもらえる資格の1つです。

経理職での採用にはもちろん有利に働きますが、前述の通り営業職でも数字を読み状況判断できる力があるというのは大きな強みになりますので、十分優遇される確率は高いです。

確定申告や会計業務を自分で行える

フリーランスや副業で稼いだお金の税金関連のことなどを簿記の知識を用いてスムーズに処理を行えます。自分で行うことで手間はかかりますが、その分のコストを削減できるので手取り収入が増加します。

家計管理に役立つ

簿記3級に合格できる程度の知識があればネットバンクやレシートなどをみて簡単に適切に家計を管理することができるでしょう。家計の管理スキルが上がれば、投資などで攻めの家計管理もできるようになると老後2000万円問題も解消できるかもしれないですね。

まとめ

会計ソフトやAIの導入が進んでも、当面の間は「簿記の知識が必要な仕事がなくなる」「経理の仕事がなくなる」という心配は不要です。

むしろ、会計の知識を持つ人材は企業にとって不可欠です。その点、簿記検定は実務に直結する知識やスキルが身につく資格と言えるでしょう。

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