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簿記2級の工業簿記が難しいと感じるのはなぜか?

更新日:2023/03/13

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工業簿記が不安で簿記2級の学習を開始できないという声をお聞きします。
また、簿記3級を取った勢いで簿記2級を学び始めたのはいいものの、工業簿記で思わぬ苦戦を強いられたという方はいらっしゃらないでしょうか。

私も大学1年生の時、授業で3級レベルの商業簿記の学習を終え、初めて工業簿記(原価計算・管理会計)を学んだ時はちんぷんかんぷんでした。

自信をもって学習を始めたにもかかわらず、です。

それにはわけがあることを、後になって気づきました。
ひとことで言うと、工業簿記と簿記3級の商業簿記の性質の違いによるものです。

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工業簿記は商業簿記の延長線上にあるのか?


もちろん、最終的にリンクしますし、どちらも会計の一部なのですが、商業簿記とのつながりはしばらく横に置いておくことをオススメします。
簿記3級から簿記2級へのステップは受験勉強で言うと、文字通り「科目の追加」というイメージです。
私立大学受験志望を国立大学受験に変更するようなもの。
英・国・社の3科目でよかったところに、数学と生物が追加されるといったように……。

したがって、初めて工業簿記を学ぼうとしておられる方は「新しい科目を学ぶ」と思っていたほうが成績の伸びは早いでしょう。
無理やり商業簿記に結び付けて理解しようとすると、簿記2級レベルにおいては、遠回りになってしまいます。
社会と数学はもちろん最終的に結びつきますが、分けて学んだ方が最初は早いですよね。

ちなみに「数学と生物を追加する」というと、「工業簿記は理系のイメージなんですか?」と聞かれます。
確かに、文系は不利で理系が有利といわれることもあります。
簿記学習においてまことしやかに流れている「ウワサ」です。あくまでウワサにすぎません。

スクールや通信の講師・教材編集担当者は、やってもらえさえすれば合格するように作っています。
日本語が理解できれば、過去の学習経験などは全く関係ありません。

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工業簿記は世界史と日本史のどちらに近い?


簿記3級の商業簿記は、「簿記一巡の流れと、それに準ずる補助簿」という位置づけがはっきりしています。
したがって、特に自分で意識して整理しなくても、テキストの順番、問題集の順番にひたすら仕訳をしていけば結果につながりやすいものです。

そういう意味で、日本史の学習に近い印象です。
日本史の学習は、基本的には一直線の流れで暗記して、まとめとして、文化史やテーマ別通史をやることになります。
簿記3級の商業簿記も一直線で学んで、最後に補足の補助簿や伝票ですよね。

しかし、工業簿記は違います。
一連の流れと関係の強いもの、薄いもの。内部資料にのみ使うもの。公開用の資料として重要なもの。
それぞれを整理する時間がないまま、似た用語が出てきて混乱するケースが見られます。

「似た用語が多くてわかりづらい」というのは、知識の整理が欠けているから出てくる発言です。

「簿記2級の工業簿記については、どこを勉強しているのか?という視点が大事」とはよく言われますが、その通りだと私も思います。

したがって、高校生までの学習内容で言えば工業簿記は世界史に近いと考えています。

今自分が、ヨーロッパの歴史をやっているのか、アメリカの歴史をやっているのか、きちんと理解していなくては迷子になります。
そのため、西洋史とアメリカ史は、分けて整理するはずです。
同様に、工業簿記でも大きな枠組みを強く意識することが得点向上への近道です。

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まとめ


本質的に理解をしようとすると、確かに商業簿記も含めた大きな会計の枠組みを押さえる必要が出てきます。しかし、検定の合格という視点に限って言えば、そこまでの必要はありません。

簿記2級の工業簿記は「まったく新しいものを勉強する」という謙虚な姿勢さえあれば、スムーズに学習をスタートすることができるでしょう。
その際、学んでいる論点の全体の中での位置づけを常に確認することを忘れずに。

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