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簿記の歴史〜複式簿記の始まりと株式会社の起源〜

更新日:2017/08/24

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簿記ってそもそもどうやって生まれたのでしょう?

今回は簿記3級で学ぶ内容を中心に、私たちが目にしているかたちの簿記がいつごろ発生したのか、そして簿記を使う会社の誕生に着目し、歴史のトピックをまじえてお話しさせていただきます。

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複式簿記のスタート。誰が作ったの?どこで生まれたの?


さっそくですがクイズです。簿記ってどこで生まれたと思いますか?

A:中国4000年の歴史。やっぱり中国!
B:経済大国アメリカ!ハーバード大学とか?
C:エジプト。ピラミッドづくりの会計記録も残してそう。
D:カトリックの中心地イタリア。すべての道はローマに通ず。

正解は……
15世紀のイタリアです。

まずは1400年代イタリアへさかのぼりましょう。
諸説ありますが、私たちが簿記検定で学習する簿記の仕組み=複式簿記が出来上がったのはこの頃と言われています。

イタリアではありますが、ローマではありません。ベネチアです。
水の都ベネチアと言えば、観光にいかれたことのある方もいらっしゃるでしょう。
あるいはシェイクスピアの「ベニスの商人」を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんね。
書物にまとめたのはルカパチョーリ。のちにレオナルド・ダ・ヴィンチともお友達になるというイタリアの天才です。

ちなみに簿記が誕生したころ、日本は京都に銀閣寺が建てられています。もう少しすると織田信長が生まれます。
ベネチアは水の都と言われるだけあり、現在も船がたくさん。
当時、簿記を活用していたのもイタリアの商人たちです。

商人たちは帳簿を使って何をしようとしたのでしょう?

実はこの時期はまだ、一回の船旅でのもうけを計算するだけ。
いわゆる今の「会社」のようなものはまだ存在しません。

プロジェクトチームのようなもので、航海が終わるとチームは解散します。

そのプロセスはこうです。

イメージ 1.みんなでお金を出し合う

2.船を買う

3.ベネチアで積荷を仕入れる(ワインとか)

4.エジプトで売る

5.エジプトで仕入れる(香辛料とか)

6.イタリアに帰ってきて香辛料を売る

7.船員の賃金払う

8.船も売り払う

9.解散!

この流れの中でいくらもうけたのかを知りたかったわけです。
帳簿がないと、あとでもめますよね。

基礎から簿記を学んでみたい方はこちらから(資料を検索)→

あなたの会社の起源はここ!?


では、今の会社のように(つぶれなければ)ずっと続くものだというイメージがつくられたのは、一体いつなのでしょう。

それは17世紀のオランダです。
1600年ごろですので日本では徳川幕府が成立したのと同じタイミングです。

オランダは東インド会社を設立。いわゆる貿易会社のイメージで差し支えありません。

「ずっと続く」ということはこれまでとは違って、何が大事になるのでしょうか?

ズバリ、期間を区切るということです。
簿記検定でも、1年という単位で精算表や試算表をつくります。
1年間という期間を区切る必要が出てきたのはまさにこの頃。
ずっと続くのであれば、期間を区切らなければもうけを計算できません。

もう一つ重要なのは株式会社という仕組みに近いものができあがったのがこの東インド会社だということです。

したがって、あなたが株式会社におつとめであれば、その起源はここだといってよいかもしれませんね。

では、何をもって株式会社というのでしょう?

株式会社はお金を出し合ってスタートします。

するとお金を出したはいいものの、出した分を返してほしくなることもありますよね。
そこで、いつでも自分の出した分のお金を回収できる仕組みが必要になりました。

それが株式会社制度です。
自分の持ち分=株を自由に売れる仕組みということです。

株式会社であれば「株という形で、持ち分はいつでもだれにでも自由に譲渡できる」
→「だから安心してお金を出せる」という仕組みが生まれたのはこの頃です。

簿記の通信・スクールにはどんなものがある?(資料を検索)→

会社の仕組みができたはいいものの……。
さっそく不正。バブルの語源!


せっかく会社制度が成立したのに、水をさす事件が発生します。

1700年代前半。イギリス。

日本は江戸時代。暴れん坊将軍で有名な徳川吉宗が将軍に就任しています。

さて、イギリスでは南海株式会社という会社が、株価のつり上げを意図的に行います。
意図的なつり上げと言っても当時はネットもないですし、確認を取ることもできない状態、また、法律も整備されていません。
今よりもずっと大きな混乱があった事でしょう。

南海バブルと呼ばれる事件で、バブルの語源となっています。南海というのは南アメリカのことです。
バブル経済、バブリー、あのバブルです。こんな昔からあったんですね。
超有名人もこのバブルで損をしています。

アイザック・ニュートン氏

木からリンゴが落ちるのを見て万有引力を発見し、微分積分の発見。惑星が楕円を描いて太陽の周りをまわるということもきちんと証明しています。

そんな彼がこう言い残しています。

「天体の動きは予測できるが、人々の狂気は予測できない……」

現在の価値で1億円(年収40年分とも……)損した人の発言だけに、すさまじい説得力です。

こんな事件があって以降、しばらくイギリスでは会社制度への不信感がただよいます。

以上が、複式簿記と株式会社の仕組みのスタートの大まかな流れです。

「まだ日本に簿記が入ってきてないじゃないか」とおっしゃるあなた。そうなんです。
日本に西洋式の簿記が導入されるには明治時代まで待たねばなりません。
紹介したのは、あの福沢諭吉先生です。

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まとめ


現在の簿記検定で使われている簿記の形の誕生、そして株式会社制度と有価証券の原型ができるまでを見てみました。

ほんのわずかなトピックだけを今回はとりあげましたが、それでも歴史上の大きな出来事や有名人と結びついてダイナミックに発展してきたことがご覧いただけたのではないでしょうか。

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